雪崩のコンテンツ化

「雪崩のコンテンツ化」

名探偵コナン 劇場版「隻眼の残像」が公開されて
長野県が舞台という事で地域では話題になり
作中に雪崩が出てきますよという事で声をかけられることがあった。

自分自身はコナンは興味ないが、嫁さんは1巻〜全て揃えている強者
1巻から見ちゃったらね…結末見ないと終われないもんね。
分かるよ、ワンピースがそんな感じ

そんな事を思っていたら、YouTubeのお気に入りチャンネル「バイエンス」に雪崩が取り上げられているじゃないですか!!

びっくりですよ、宇宙の話とかバカみたいな科学的観点からのバカみたいな検証動画が好きでたまに見ていたのですが、雪崩が取り上げられる日が来るなんてね…

この事から思うのは
雪崩が大衆化して、コンテンツ化したなということ

その要因として考えられるのは
以前にも書いたが、誰しもがカメラ(スマホ)を持ち歩き
360°撮り逃しのないカメラを持ち、ドローンを持ち空からの撮影すら容易にした事が一番の要因だろう

時代的にも雪崩発生が増えてきているのか?
山に入る人が増えてきているからか?

雪崩を目にする機会が多くなり、映像として記録される事が多くなってきたように思う。

事実、SNSで雪崩の映像を目にする事が多くなってきた。
一昔前は滑走中に巻き込まれる映像や雪崩管理のプロが出す映像が主だったが
今年から、明らかに雪崩を発生させにいっている映像をよく目にするようになってきた。

自分も雪崩管理という仕事に携わらせて貰っているので
それが偶発的に発生したものか、強制的に発生させたものかの判別は付く
中には素人がやっているんだろうなという映像も目にする

雪崩はいつの間にか
大衆化して“コンテンツ“の1つになってしまったみたいだ。

時代は変わったなぁ〜と思う

多くの人が雪崩を目にする機会が増えたことは良いことだろう

気をつけなければならないのは
映像とリアルは違うということ。
雪崩が出る日に、出る斜面に入っている時点であなたの行動は間違っていたということになる。

雪崩の映像が出回れば出回るほど
危険な日に山に入っていたことになる。

時代がそうさせているのか?装備や用具、機器がそうさせているのかは私にはわからない。

ただ動画で語られているのも“もしあなたが雪崩にのまれたらどうしたらいいか?という話

こういう仕事をしていると雪崩にのまれたらどうしたら良いですか?と聞かれる事が多くあるが、私自身、流れに入ったことはあれど、のまれた事はないので実際の事は分からない

大事なのは
“のまれない“ようにどうするか考え、行動するかだと私は思う
のまれた時の対処法ばかりを考えているという事は雪崩が出る日に山に入っている、もしくは雪崩が出るか出ないか判断出来なていない証拠ではなかろうか?

私の山に入る時の大前提は
“雪崩が出ない日“に山に入るということ
そう予測して、私の感覚や予測にブレがないか確認するために山に入っている

雪崩に対して、知識や対策、経験を積むのは大切な事だが
雪崩を見ない、遭遇しない事は最も大切な事だと私は思う

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