雪崩探求者

森山 建吾(もりやま けんご)

八方尾根スキー場雪崩管理責任者

 

資格
  • 火薬取扱責任者乙種
  • 発破技師
  • 人工雪崩発生用煙火ACE
  • ガンサイザー
  • AvSAR 雪崩サーチ&レスキューBasic 講師
現在

長野県生坂村在住

年中、山や雪に携わる仕事をしていると自然環境の変化を目の当たりすることが多くなってきました。

100年に1度の台風、100年に1度の小雪、大雨、土砂崩れ…

自分たちの世代は何十年、何百年に1度と言われる自然災害や気候変動を目の当たりにしないといけないのか…?

自然環境のために自分に何か出来ることはないだろうか?と考えた時に今の生坂村に移住したタイミングで無農薬、無肥料でお米や野菜を作るということを始めました。

自然環境を考えた時に食べ物を作る、農業という分野で農薬や化学肥料を使用する事で環境に与えるダメージが大きいという事を知り、それなら自分にもできる、やるなら環境負担の少ない方法でという想いで農業に取り組んでいます。現在は「草と戦わない無農薬米作り」を実践しており、雑草に悩まされない米作りを実践して成果を上げています。今年度は自給で米作りをされている20名以上の方が我が田んぼに見学に来られました。

楽で誰でも取り組めるをモットーに日々農業の技術の習得、方法を模索して同じ志を持つ人達に情報の共有を行なっています。

冬は白馬周辺のスキー場、山で雪崩管理をオフシーズンは山の仕事を請け負いながら農業に取り組んでいます。

生まれ〜育ち

長野県大町市生まれ、幼少期を長野県の北部、新潟県との県境にある斑尾高原にて過ごす。

信号やスーパー、コンビニの無い山奥で野山を駆け回り、春は山菜採り、夏は昆虫獲りに釣り、秋はキノコ獲り、冬はスキーと四季を通じて山に入り、自然と共に育った。

冬の斑尾高原は一晩で1mの降雪がある事も少なくなく、雪が多くバス通学で学校に辿り着くのはお昼ということも珍しくなかった。学校が終われば、友達とスキー場で待ち合わせをして毎日21時までスキーをして遊んでいた。小学校の時にノルディックスキー、ジャンプ、アルペンと全てのスキー競技を経験した。中でもスキーを履いて飛ぶというのが本当に好きだった。

それが功を奏してか高校生からはフリースキーの世界にのめり込み、ハーフパイプの選手としても活動した。

選手引退後は会社員として働いていたが、変化のない日々に嫌気がさしていた、そんな折にフリースキーを教えてくれていた方から山岳救助犬育成のお話をいただき、山岳救助の世界へ足を踏み入れて、冬は雪崩救助犬の活動から雪崩管理仕事へと続いていくのである。

経歴
  • 2011年山岳救助犬の育成開始(夏冬通して数々の山岳遭難の現場に犬と捜索に入り活躍
  • 2014年〜2018年まで栂池高原スキー場に雪崩救助犬を常駐させる。2019年に救助犬は現役引退
  • 2014年 栂池高原スキー場にて爆薬を使用した雪崩管理の仕事に従事
  • 2019年 八方尾根スキー場にて雪崩管理責任者として雪崩管理を行う。フリーライディングエリア『おむすび』をオープンさせる。
  • 2020年 FWT HAKUBA 「フリーライドワールドツアー白馬大会」の雪崩安全管理の業務を担う、日本初、国立公園内での爆薬を使用しての雪崩管理を行い、大会の成功に貢献する。
  • 2021年 FWQ HAKUBA 大会雪崩安全管理に従事                       同年2月12日白馬杓子岳BC間ルンゼ単独スキー滑走に成功
  • 2019.2020年 山岳スキー競技日本選手権大会、雪崩管理責任者